ホノルル市は新たに48台のハンディ・バンを購入することを発表したとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
購入費用合計はおよそ970万ドルで、その80%は連邦政府からの助成金で賄われるという。
新しい車両は、今年8月にホノルルに到着する予定となっている。
運輸局長のロジャー・モートン氏は、市庁舎で行われた会見で、ハンディ・バンの新しい予約システム開発に75万ドルを確保したと述べている。
また、車両が足りない場合には、民間企業とも協力し、小型車両の使用も検討しているという。
ハンディ・バンは、身体障害者を中心に、運転できない、あるいはバスを利用できない市民に対して、生活必需品の買い物や通院のための生活の足を提供するサービスだが、長い待ち時間、予約の取りづらさ、到着場所の間違いなど様々な問題が指摘されてきた。
1日あたり約3,000人の利用があるが、その予約の対応に十分な人員もない状態が続いていた。
現在35人の予約受付担当者が配置されているが、欠勤が多く、出勤率はおよそ75%だと言われている。
1年間をめどに新しい予約システムが開発される予定だ。
モートン局長は、「利用客の25〜30%がオンラインで予約すれば、電話して空いている日を調べてもらうといった手間が省け、利用者と当局、双方にとって便利になる」と述べている。
新たに導入される48台には、古い車両との入れ替えも含まれている。
通常のバスと比較するとハンディ・バンの寿命は非常に短いため、毎年30〜35台の入れ替えが必要となる。
民間バス会社の「ソダーホーム・バス・アンド・モビリティ」は、市と契約締結し、車両を提供することになっている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.1.13)