マウナ・ロア火山の噴火停止からおよそ1カ月が経つが、今度はキラウエア火山が噴火を始めたとアメリカ地質学調査所（USGS : U.S. Geological Survey）から発表があったとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。

USGSによると、噴火は5日（木）の夕方に始まったが、専門家らは溶岩が火口から溢れ出ることはないだろうと見ており、一時は「赤（警告）」だった警戒レベルは「オレンジ（要注意）」に下げられた。

ハワイ火山観測所では、初期の高い流出率はおさまっているため、周囲に被害が出ることはないだろうと述べている。

また、ハワイ火山国立公園の中で危険として閉鎖されている地域以外には、大量の火山灰が降る恐れもないとしている。

最新情報は次の通り。

• ハワイ火山観測所は、キラウエア山頂カルデラのハレマウマウ火口で生じた亀裂に溶岩の輝きを確認し、4日午後4時30分過ぎに噴火を発表。
• 山頂火口では複数の溶岩の噴き上がりが確認され、最も高いもので32フィート（約10メートル）だった。その後噴火活動が活発になり、164フィート（約50メートル）の高さまで噴き上げたが、午後7時45分には98フィート（約30メートル）となり、その後30フィートまで下がった。
• 噴火活動は全て公園内におさまっており、周辺居住区への被害の恐れはない。

4日の夜には、ニュースを聞いた人々が噴火を一目見ようとハワイ火山国立公園に殺到し、山頂火口への道には長蛇の列ができた。

マウナ・ロア火山の噴火が停止し、噴火活動が見られるとは期待していなかった多くの観光客は、キラウエア火山の噴火に喜び、夜の暗闇の中で赤々と輝く溶岩の様子に感嘆の声を上げていた。