28日(木)には予定されていたうち2,350便が欠航となったサウスウェスト航空だが、週末には通常通りのフライトスケジュールに戻ると発表したとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
今回の大混乱の原因は、乗務員のスケジュールが破綻したことだ。
アメリカ本土の各地を大寒波が襲ったことで、数百人のパイロットと客室乗務員が予定されていたフライトに乗務できなくなり、全体のスケジュールが狂い初め、遅延と欠航を繰り返した。さらに、ホリデーシーズンと重なったことで、100万人を超える人々に影響を及ぼす事態となった。
サウスウェスト航空では、22日から始まった混乱により、13,000便が欠航となったが、そのほとんどが満席に近い状態だった。
今回の大寒波による影響を受けたのは、もちろんサウスウェスト航空だけではない。
デルタ航空、アメリカン航空、ユナイテッド航空も28日、合わせて30便のフライトが欠航となっている。
サウスウェスト航空は、天候悪化の際に乗務員の配置に不手際があったのは、同社のシステムが最新のものでなく適正でなかったためだと、社内に問題があったことを認めている。
35年勤務の最高経営責任者(CEO)のロバート・ジョーダン氏は、11カ月前に就任したばかりだ。
35年前には従業員数7,000人、保有機88機だったサウスウェスト航空は、今では従業員6万人、700機以上を保有する大会社となっている。
ジョーダン氏は1カ月前、テキサス州ダラスの本社での記者会見で今後の方針を発表したが、その中には、乗務員のスケジュール管理のテクノロジーを近代化することも含まれていたという。
同社は、今回の混乱収拾のために、ウェブサイトの専用ページを立ち上げており、12月24日から1月2日までのフライトの遅延や欠航による影響を受けた顧客を対象に、食事、宿泊、交通費など「適正な支出」について、レシートを提出すれば払い戻しを行うとしている。しかし、「適正」という言葉が曖昧すぎるという批判の声も上がっている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.12.29)