最近夜になると時折花火が打ち上げられていることに気がついた人も多いだろう。
個人による打ち上げ花火は違法行為だが、これから大晦日にむけてさらに頻繁になると見られている。
突然鳴る大きな音に驚くのは人間だけではなく、ペットも同様だ。
動物保護団体「ハワイアン・ヒューメイン・ソサエティ」のブランディ・シマブクロ氏はKHON2の取材で、「伝統的に花火が打ち上げられる大晦日や独立記念日だけでなく、最近では1年を通して花火の音を聞くようになっている。ペットの飼い主も、大晦日と独立記念日には備えているが、平日の夜に突然大きな音がすると、ペットは本当に大きなストレスを感じてしまう」とコメントしている。
アリイ動物病院のモーリーン・ランキン獣医師は、「パニックになると犬は、逃げる、隠れるといった本能が働き、家から逃げ出して迷子になってしまうことがよくある。フェンスを飛び越えたり、中には窓から飛び出す犬もいる」と述べている。
犬が逃げ出さないようにするには、花火が上がる夜間には、できれば屋内で過ごさせるのが良いという。
ヒューメイン・ソサエティでは、ペットにマイクロチップを埋め込んでおくよう飼い主に奨励している。
また、マイクロチップに登録されている電話番号などの情報の更新も重要だ。
犬の首輪にも電話番号と名前のタグなどを付けておくのも、迷子になった場合に大きな助けとなる。
大晦日の夜は、クラシック音楽をかけて花火の音を紛らわすことで犬を落ち着かせる効果があるという。
飼い犬が花火の音を怖がることが事前にわかっている場合には、動物病院で薬を処方してもらうことも可能だ。
ホリデーシーズンには、家の中の飾りや、食べ物など、ペットにとって危険なものがたくさんある。
辛いもの、脂肪分の多いもの、チキンや七面鳥の骨をペットに与えるのは好ましくない。チョコレートが犬にとって有害であることは言うまでもない。
クリスマスの定番、ポインセチアの鉢植えもまた、非常に有害な成分を含んでいるので注意が必要だ。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.12.22)