【世界のこぼれ話】ニューヨーク市がネズミ駆除専門職員「ネズミの皇帝」募集 年収1600万円以上
ニューヨーク市のエリック・アダムズ市長は今週、市街にはびこるネズミの駆除を目指し、長期にわたって駆除活動に取り組むことができる管理職員「げっ歯類対策ディレクター」を募集していると、AP通信が伝えている。
年収は1,640~2,320万円。募集がオンラインに投稿されるや否や話題になり、現在、このポジションは「ネズミの皇帝」というニックネームがついている。
ニューヨーク市の指導者たちは、何世代にもわたってネズミの個体数を低減しようとしてきた。しかし、思うような成果は上がりにくく、最近になり、市内の公園や歩道などでネズミの目撃情報がさらに増加しているという。
ビル・デブラシオ前市長は、ネズミ駆除の対策として、対象地域でのゴミ拾いの増加や住宅検査の改善に焦点を当て、数億円の費用を投じた。
一方、アダムス現市長はこのほど、ドライアイスを使用してネズミを窒息死させるプログラムを開始した。同氏は、ブルックリン区長時代に、毒入りスープで満たされたバケツを使用し、香りに引き寄せられたネズミを溺死させる罠を実演したことがある。
求人広告には、次のように記されている。
「NYCのネズミは狡猾、貪欲、多産な上、サバイバルスキルを持つことでも伝説になっていますが、ネズミがこの都市を運営しているわけではありません。NYCは、意欲的で、やや血に飢えており、効率向上、データ収集、技術革新、ゴミの管理、駆除の実践など、多方面から対策を検討できる方を募集しています。採用者は、狡猾で、ユーモアのセンスがあり、権力を行使し、実践的な技術で効率良くげっ歯類を駆除するリーダーになることが求められます」
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.12.5)