アラスカ州中央緊急サービス局は今月中旬に野生動物保護隊員から支援要請の連絡を受けた、とフォックス・ニュースが伝えている。
ネコが木に挟まって動けなくなったという類の要請ではなく、住宅の地下室に落ちたムース救出の支援要請だった。
アンカレッジの南西約240キロメートルにあるソルドナという街の住宅で、朝食時に突然大きな音が聞こえ、家が振動したという。
地下室窓の近くの草を食べようとしたムースが、誤って窓から地下室に落ちて、外に出られなくなったようだという。
ムースは推定1歳のオスで、体重は500ポンド(230キログラム)ほど。
ムースは、アラスカ州野生動物局職員の麻酔銃で動けなくなったが、意識はあった。
隊長のトンプソン氏によると、ムースは逃げようはせず、あたりを見回しながら、おとなしく座っていたという。
ムースが動かなくなったものの、500ポンドもある動物をどうやって家の外に出すかが問題となった。
人間の患者の搬送に使用するビニールシートの上にムースを乗せ、6人がかりで外に運び出した。
ムースはその間、おとなしく座って作業を見めていたという。
窓から落ちた際の足の傷の手当ても受けたムースは、鎮静剤の効果が薄れてくると、立ち上がって野生に戻っていったという。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.11.28)