アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は、2日までに開いた会合で、0.75%の大幅な利上げを決定した。これで4回連続0.75%の利上げとなり、米政府は記録的なインフレを抑え込む姿勢を見せている。
この利上げにより消費者物価指数の上昇速度が減速し、インフレが鈍化する可能性がある。しかし、物価は依然として高騰状態であり、多くのアメリカ人が厳しい状況にいる。
資産管理会社「マイルストーン・ウェルス・マネジメント」CEOのケイン・ナカタ氏は、KHON2の取材に対し、次のように話した。
「インフレは物価が上がる時期で、デフレは物価が下がる時期であることを意味しているが、現在は、物価が下がるデフレ期には程遠い。一方で、不動産、中古車、輸送の分野では、販売やサービスの価格が大きく下がる可能性がある」
シャミナード大学ビジネス・コミュニケーション学部教授のビル・レイ氏は、次のように述べた。
「インフレ緩和の理由の1つとして、市場が非常に流動的に動いていることがある。例えば、多くの企業は狭窄したサプライチェーンに関する問題解決に取り組み、多くが改善された。
このことは、ホリデーシーズン前のハワイの人々にとってはとても良い兆候だ。太平洋の中央に位置するハワイでは、ほとんどの物品が他の場所から入って来ている。サプライチェーンが改善されたことで、人々が外出し、買い物をすることが多少なりとも容易になるだろう。
教育も、今後の長期的な経済の行方に関係している。データ分析、ビジネス分析、会計、財務管理などの教育を受けた人々は、高給の仕事を得て業界の先を行くことになる。これがインフレを抑える鍵になる」
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.11.11)