【ハワイニュース】道路脇にホームレス・キャンプ増加、渋滞の原因に マウイ島パイア
マウイ島北岸のパイアで、ホームレスの増加が問題になっているとハワイ・ニュース・ナウが報じている。ホオキパ・ビーチ・パークから南へ延びるホロムア・ロードでは、ここ1年ほどでホームレス・キャンプが急増しており、防水シート、タイヤ、車、ゴミなどが乱雑に散らかっている。
ホロムア・ロード沿いにある非営利団体「フレンズ・オブ・オールド・マウイ・ハイスクール」のマネジャー、マイク・エイド氏は、「道路は週ごとに渋滞がひどくなっている。ここ6週間で特に深刻になった」と話す。
ホロムア・ロード沿いに住むホームレスの男性は、「私は障害のある退役軍人で、防水シートの下に約6か月住んでいる。大した場所ではないが、ここを家と呼んでいる」と話した。
マウイ郡は昨年、カフルイのアマラ・プレイスにある島内最大のホームレス・キャンプの1つだった場所を一掃した。男性によると、ホロムア・ロード沿いに住むホームレスの人々は、島内の他のホームレス・キャンプから退去させられたのだという。大半のホームレスは、ルールが多いシェルターを厭い、道端に住むことを選択している。
男性は、「ここの生活は良いものだ。星や夕日を見たり、たくさんの素敵な人たちに会ったりしている」と話した。
クアウ在住のキティ・ウォルシュ氏は、「この道路は交通量が非常に多く、どちらか一方に車が来ると、犬と一緒に歩いている時など、ホームレスキャンプを避けて歩くのが難しくなる。スペースがない」と話した。
衛生面も懸念されている。エイド氏は、「人々の排泄物は一体どこに行くのかを知りたい」という。ウォルシュ氏は、「散歩中、キャンプの脇に置かれたトイレットペーパーを見かけたりすると不快感を覚える。今、キャンプの近くにポータブルトイレを設置できないか検討しているところだ」と話した。
付近の住民は、ホロムア・ロードがホームレス・キャンプが溢れかえる以前の状態に戻ることを願っている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.10.28)