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【世界のこぼれ話】廃坑で「発掘」された1880年代のリーバイス、1300万円で落札 ニューメキシコ州

廃坑で発見された1880年代のリーバイスのジーンズがオークションで売り出され、87,400 ドル(1,300万円)で落札された。

米メディアUPIの報道によると、ジーンズは、自称「デニム考古学者」のマイケル・ハリスさんがアメリカ西部の廃坑で発見したもの。その後、ニューメキシコ州アステカ郊外で行われた4日間にわたるデニムの祭典、「デュランゴ・ヴィンテージ・フェスティバス」で販売された。

バックルバック・アジャスターが特徴のジーンズは、カイル・ハウトナーさんとジップ・スティーブンソンさんが共同購入した。ハウトナーさんは落札額の90%を支払い、スティーブンソンさんが残り10%を寄付する形で支払った。

ロサンゼルスで「デニム・ドクターズ・リペア・ショップ」を経営するスティーブンソンさんはCNNのインタビューに対し、「このリーバイスは滅多にお目にかかれない貴重品。特に今でも着用可能な状態が素晴らしい」と話した。

また、ハリスさんは、「5年間で少なくとも50カ所の廃坑を調べたが、このリーバイスと同じ状態のジーンズは見つからなかった」と話した。博物館に同時期のリーバイスが展示されているものの、着用可能な状態ではないという。

一方、今回オークションに出品されたリーバイスは、数回の小さな修理で着用できる状態だ。

スティーブンソンさんは、「このリーバイスには、少し補強を加えた方がよい『ソフトスポット』が数カ所あるが、それ以外は非常に頑丈なソリッドジーンズのままだ」と話した。

ジーンズの内側のラベルには「白人労働者によって作られた唯一のシリーズ」と書かれている。これは、中国人労働者の米国入国を禁止した1882年の中国人排斥法の後でリーバイス社が採用したスローガンだ。同社では、このスローガンと中国人移民の非雇用を1890年代に廃止している。

ジーンズは現在、「デニム・ドクターズ」近所にあるセーフティボックスに保管されており、希望すれば予約して閲覧できるという。ハウトナーさんとスティーブンソンさんは、いずれは博物館に売却し、一般公開したいと考えている。

写真:Shutterstock.com

(日刊サン 2022.10.18)

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