フランスの自動車メーカー、シトロエンが段ボールでできた電気自動車を発表したとフォックス・ニュースが伝えている。
段ボールを使用することで車体を軽くし、製造に必要な資源を節約することができるとしている。
ファイバーグラスのシートでサンドイッチ状に挟まれたハニカム構造(蜂の巣構造:正六角形を隙間なく並べた構造)のリサイクル段ボールをポリウタレン樹脂でコーティングし、保護のために通常使用されるエラスト・コートでさらに加工したものが車体のパネルに使用されている。
同社によると、車体の重量は従来の鋼鉄製のもののおよそ半分だが、大人が屋根の上に立つことができるほどの強度があるという。
重量を抑えるため、シートにもメッシュ状のリサイクル素材が使われている。
ダッシュボードはシンプルなビーム型で、スマホの充電口、USBポートがついているが、スクリーン画面やオーディオは装備されていない。
車体重量は約1トンで、一回のチャージでおよそ400キロメートルの走行が可能だ。
時速109キロまで出せるという。
シトロエンは、クライスラー、ドッジ、ジープ、ラムを含むステランティス・グループの一員で、現時点でこの電気自動車を販売する計画はないが、一部の部品は将来の生産モデルに利用されることになるだろうとコメントしている。
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.9.29)
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