ウクライナ北東部ハルキウ市の動物園で５日、チンパンジー「チチ」が脱走したが、6日に無事保護されたと地元メディアが報じている。

関係者によると、チチはハルキウ市中心部にある動物園施設から逃げ出した後、近くの通りや公園をさまよっていたようだ。

チチは飼育係が公園で発見した。発見時は雨が降っていたため、チチは飼育係に黄色いレインコートを着せられ、自転車に乗せられて動物園に戻ったという。

チチは、ロシアによるウクライナ侵略の初期、ハルキウの最前戦地域にあった屋外動物園「フェルドマン・エコパーク」から市中心部の動物園に避難させられた動物のうちの１頭だった。同屋外動物園は動物が避難する直前にロシア軍に砲撃され、動物100頭以上と職員数名が死亡した。