ワイキキ水族館の裏手にある石垣が壊れ、崩壊の危機に瀕しているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
多くの人が海辺の散策を楽しむ遊歩道の石垣で、上を歩いているだけでは気がつかないが、海側から見ると石が崩れ落ちて大きな穴が開いているのがわかる。
この穴は、今年1月に一般市民が発見し、水族館のオーナーであるハワイ大学がその画像を公開した。
大学の広報担当者は、「原因についてはまだ判明していないが、おそらくワイキキの多くの海岸で見られるように、海面の上昇、海水による侵食、流れの変化などの結果だと思われる」と話している。
崩れているのが発見されてから7カ月経つが、その間ずっと白いバリケードが設置され、「侵入禁止」の標識が立てられている。
全体的な崩壊がただちに起こるとは考えられていないものの、その危険があるため、大学では頻繁に点検を行っているという。
そこから数百ヤード離れた場所では、ホノルル市が200万ドルをかけて、破損した防波堤の修復工事を終えたばかりで、ライフガードの監視タワーも移動されている。
ワイキキ・ビーチの常連のスティーブン・スコットさんは、「ほとんどの人はバリケードを避けて歩いていますが、信じられないことに、標識も無視して遊歩道を歩く人もいるのです」と述べている。
大学の発表では、修復工事には1年半以上かかるという。
「公共の海岸沿いのため、工事の許可が下りるのに時間がかかっている。早くても、2023年の11月か12月頃の着工と考えている」
工事が完成するまでの間、通行止めのバリアは設置されたままとなる。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.8.26)