カウアイ島のリフエ空港で、混雑を理由に問題を起こした旅行者が逮捕されるという事件が起こった。これを受け、空港の警備を請け負っているアライド・ユニバーサル社が旅行者に忍耐を呼びかけているとKHON2が伝えている。
同社のマネージャー、チャーリー・イオナ氏は、「空港の警備員と警察官は自制心とアロハの精神で任務にあたっていますが、時折困難になる時があり、限度を超えた行為に対しては、相応かつ適切に対処することになります。堪えることができなくなった旅行者との対応で、1人が口火を切ると別の1人がそれに続き、だんだん状況が悪化して人々が攻撃的になった場合には、逮捕という可能性もあります」と語っている。
カウアイ島では、7月の終わりに2人が逮捕されているという。
7月29日、カネオヘの男性住民(37)が、空港職員に対して冒涜的かつ人種差別的な発言をしたことで逮捕されている。
警官によって飛行機から下ろされる間にも、叫けび、大声を上げ続けたとされており、無秩序な行動と嫌がらせの容疑で逮捕、起訴されている。
7月31日には、フロリダ州マイアミビーチから来ていた58歳男性が、無秩序な行動をとったことで逮捕されている。
男性は「暴力的で騒々しい行動をとることによって、公衆を警戒させる状況を作り出した」とされている。
州内の他の島同様、リフエ空港でも、保安検査場を通過するまでの列の長さが問題となっている。
特に、1週間前には、検査機器2台が故障し、所要時間がさらに長びいた。
また、同空港では、駐車場でも問題が起きている。
8月6日には、駐車場が満杯になり、州運輸局が注意を呼びかけ、誰かに送迎してもらうことを推奨する事態となった。
米運輸保安局(TSA)によると、大型機のフライトが短時間に集中すると、大人数が一斉に到着することになり、保安検査場の受け入れが困難になるという。
空港での様々な段階で遅れが出ることを念頭に、十分な余裕を持って空港に向かうことが推奨されている。
運輸保安局では、「TSA PreCheck」と呼ばれる有料の事前審査プログラムを導入しており、これを通った旅行者には、保安検査場で特別レーンが設けられる。
アメリカ国内の全空港でこの特別レーンを利用することができ、待ち時間は大幅に短縮されるという。
このプログラムについての詳細はこちらから。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.8.9)