【ハワイニュース】サウスウェスト航空の特別キャンペーン 州内の島間便が全て39ドル
サウスウェスト航空が州内の島間の直行便を全て39ドルにするという特別運賃キャンペーンを行っていると、ホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
すでに7月26日から始まっており、今年12月31日まで行われ、同社のこれまでの特別運賃キャンペーンで最長のものとなるという。
同社副社長兼チーフ・コマーシャル・オフィサーであるアンドリュー・ワターソン氏は、9月までに島内の輸送量を60%引き上げると述べている。
「今回のキャンペーンの目標は、サウスウェスト航空を知らない方に知っていただくというもので、フライトを通して我々をご理解いただき、『また利用したい』と思ってくださるようにと願っています」
同社は、6月5日から島間のフライトを増便しており、9月6日からのさらなる増便を加えると、1日あたり60便を運航することになる。
サウスウェストは7月28日、マイレージ有効期限の廃止を発表しており、さらに、今回のキャンペーンで、地元住民やビジネス利用客は低価格で隣島に行けると非常に喜んでいるという。
ワイキキのサーフジャックホテルのジェネラル・マネージャー、リネッテ・イーストマン氏は、「地元住民とビジネスのためになるでしょう。ハワイ住民の隣島への旅行は、全ての島にとってサステイナビリティー(持続可能性)をもたらします。特に、繁盛期である夏が終わろうとしていますし」と歓迎の意を表明している。
しかし一方では、同社の積極的な低価格路線は、ハワイの地元企業ハワイアン航空の運営に影響を及ぼすのではという懸念の声もある。
ノースショアに住むチューン・ジェイムズさんは、ハワイで61年もの間運航してきたアロハ航空が2008年になくなったことや、「ゴー!」も2014年に撤退したことを挙げ、サウスウェスト航空の戦略による影響を心配しているという。
また、ハワイ住民による隣島の移動が増加することによって、受け入れる側の地域社会に負担がかかるのではないかと心配する向きもある。
マウイ在住のカイ・デュポントさんは、「カフルイ空港では、数時間も待たなければならない状況が続いており、待っている間に具合が悪くなった人のために救急車が出動する事態も起こっています。また、マウイ島は水不足のために7月1日からは節水制限が行われていて、住民は車も洗えないし、庭に水やりもできないのです。マウイ島はそんなに多くの人を受け入れることはできません」と述べた。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.8.5)