英国北西部のワリントンという小さな街に住むエマ・マクニコラスさんは、ペットとして陸ガメを飼っている。
「エディ」と名付けられたカメは、前の飼い主がもう面倒を見ることができないということで、昨年エマさん宅に引き取られた。
エマさんの家には、すでに17歳になる陸ガメがいたが、エディはすぐに新しい環境になじんだという。
ところが今年5月のある晩、家を抜け出して庭にいたエディは、野生動物に襲われて大怪我を負ってしまったとフォックス・ニュースが伝えている。
翌朝、血だらけで発見されたエディは、すぐに動物病院で手当てを受けたが、残念なことに前足2本を失ってしまった。
1カ月以上も入院が続き、最近家に戻ったエディを、エマさんの家族は、毎日の包帯の交換や薬の塗布など、懸命に介護した。
その一方で、担当獣医がエディのために車椅子を作ってくれたという。
車輪のついた小さな板の上体を乗せて固定する仕組みだ。
後ろ足で地面を押せば、前足の代わりである車輪が動き、エディは前に進むことができる。
順調に回復しつつあるエディは、まだ痛み止めのチューブを装着しながらも、元気に家の床を動き回っているという。
ペットの陸ガメは100年近く生きると言われている。
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.8.3)
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