6月30日(木曜日)からマウイ島西部地区とアップカントリー地区で「不必要な水道使用」を禁止するという給水制限が開始されたとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
「不必要な水道使用」とは、洗車や庭の水やりなどを指し、新たな通達が出るまで、これらを目的とする水道使用は禁止されるという。
マウイ島では現在極度の干ばつが起こっているためだ。
制限地区に住むグラディスさんは今回の措置について、「全く問題ありません。普段から節水を心がけていて、食器も食洗機ではなく手洗いしています。使った水はバケツにくみ置いて、庭の薔薇や野菜の水やりに使っています」と話す。
夫のシャーマンさんは、1990年代から水道水の厳しい節約を心がけているという。
「私の仕事はアップカントリー地区を車で回って、水の無駄使いをチェックすることでした。庭に水やりをしていたり、ドライブウェイを水洗いしている人を見つけるとメーターを切っていたのです」
今後「不必要な水道使用」の禁止令を犯した場合には、500ドルの罰金とともにさらなる罰則の可能性があるという。
マイケル・ヴィクトリーノ市長は、「ホテル業界も今回の措置から除外されておらず、すでに通達を送っています。ホテルでは各部屋に通知を置いているはずです。地域住民だけでなく、観光客のみなさんも一緒に節水を行っていきましょう」と述べている。
マウイ水道局長のヘレナ・カウ氏は、措置の拡大の可能性について検討するとともに、今度の水源開発についても調査を行っているという。
しかし、新しい水源開発には数年という歳月と、数百万ドルという予算が必要だ。
それまでは、とりあえず節水することが重要だ。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.7.1)