ホノルル公安委員会は5月23日に行われた会合で、新しい警察署長としてアーサー・”ジョー”・ローガン氏を全会一致で選出したとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
今回の署長選出には、一般市民からの意見や厳しい審査などのために長い期間を要した。
新署長として選出されたローガン氏は記者会見で、「目標は、署内の士気を向上させ、刺激を与え指導を行い、職員のポテンシャルを引き出すことです。市民の皆さんからの意見を聞き、質問や懸念に答え、警察が地域社会で十分な役割を果たすようリーダーシップをとっていくつもりです」と述べている。
今回の署長選考の最終候補者は4人で、そのうち2人は現役警官だった。
ローガン氏は、最近までハワイ州司法長官事務所の調査官を務めていたが、以前はホノルル警察で20年間勤務しており、その後ハワイ国家警備隊に入隊した。
2018年にミサイル発射の誤報問題が発生したときには、州警備責任者でハワイ緊急事態管理局のトップの地位にいた。
当時のことについてローガン氏は、「ミサイル発射の誤報という出来事は決して起こってはならないことでした。あの件は、あらゆることに対して労力を惜しまず、上下左右どの方面から見ても全てが完璧であるよう確認しなければならないということを教えてくれました」と述べている。
「それが私の信条であり、今の行動の基本です」
また、ホノルル警察の最大の課題である人材不足、市民からの信頼と警官の士気の低下、悪化している犯罪事情などについて、早急に取り組むともコメントしている。
第1副署長には元警視のキース・ホリカワ氏、第2副署長には暫定署長を務めたレード・ヴァニック氏を起用すると述べている。
リック・ブランジャルディ市長は、ローガン氏に対して祝辞を述べ、署長としての手腕に期待し、共に協力してオアフ島をより安全なものにしていきたいとコメントした。
ホノルル警察署長の地位は、およそ1年前にスーザン・バラード氏が退職してから空席となっていた。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.5.24)