全米で乳児用ミルクが不足している中、5月14日と15日の両日、ニール・ブレイズデル・センターで「赤ちゃんエキスポ(The Baby Expo)」が開催されたとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
もうすぐ親となるカップルが、生まれてくる子供のための様々な商品を見ようと訪れたという。
参加者は、「新製品がたくさん出ているので、このエキスポが開催されて本当に良かったと思います。実際に商品を見ることができ、助かります」と述べている。
おもちゃやベビー用品など、様々な商品が並べられる中で、重要な物が少ないことに多くの人が気づいた。
それは乳児用ミルクだ。
アメリカ国内の乳児用ミルクのおよそ半分を製造しているアボット・ニュートリション社(Abbott Nuturition)が、乳児の病気・死亡報告が出たとして、2月に製品の一部をリコール(製品回収)し、ミシガン州にある工場は調査のために稼働を中止している。
再開の見通しが立たない中で、同社のミルクは市場で欠乏状態となっている。
州では、現在それほど緊迫した状態となっていないものの、一部のブランドが商品棚から消え、別のブランドに切り替える必要に迫られている人も少なくないという。
今回の乳児用ミルク不足問題は、母乳に対する意識を高める結果になっている。
ミルクが手に入らないときに備えて、搾乳のためのポンプを購入する母親が増えているのだ。
「ハワイ健康な母親・健康な乳児連合(Healthy Mothers, Healthy Babies Coalition of Hawaii)」という団体では、チャットによる24時間支援を行なっている。
もし母乳が足りなかったり、必要なミルクを見つけられない場合には、医師に相談するよう推奨している。
電話による相談は午前9時から午後5時まで:(808)-737-5805
詳細はこちらから。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.5.16)