【世界のこぼれ話】珍しいアカキノボリカンガルーの赤ちゃんがお目見え ブルックリン動物園
アカキノボリカンガルー(Matschie’s tree kangaroo)は、一般的に動物園で見られるオーストラリアに生息するカンガルーよりずっと小さい種で、成獣の雄でも体重10キロくらいだ。
パプア・ニューギニアの高地の山林に生息しているが、絶滅危惧種に指定されており、野生で生存しているのは2,500頭にも満たない、希少なカンガルーでもある。
その珍しいカンガルーの赤ちゃんが生まれたのは、ニューヨークにあるブロンクス動物園で、誕生時には人の親指の爪ほどの大きさだったが、母親の袋の中で7カ月ほどを過ごして成長し、最近になって袋から顔をのぞかせるようになったとフォックス・ニュースが伝えている。
しばらくすると袋から出て過ごす時間が長くなり、来園者がその姿を見る機会も増えるだろうという。
アカキノボリカンガルーは、木の上で生活して、木の葉や苔、木の皮を食べているが、生態はあまり知られていない。
野生環境で15年から20年生きると言われているが、人間の保護下で27歳まで生きたという記録がある。
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.5.2)
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