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【ハワイ在住者のためのライフプランのお話】リタイヤメントプランの必要性
アメリカのリタイヤメントプランとは老後の対策のことです。老後の資金は自主的にスタートしないと誰も助けてくれません。勤務先からの401Kと個人で加入するIRAで、税法上の優遇措置を積極的に利用してしてください。
会社を退職した時、どのような生活ができるか考えたことがありますか? 会社を退職するということは今までの給料が全くなくなった上で生活することになります。そして、多くの方は社会保障(SOCIAL SECURITY)が62歳から70歳の間に受け取ることができます。
どの位の社会保障を受け取れるか調べたことはありますか? 同年齢の友達が62歳で社会保障を受け取り始めたので、私も一緒になんて簡単に考えて受取開始をするのは問題です。社会保障を受け取るには最低10年働かなくてはなりませんが、働いている期間の35年を基準として計算され、35年に満たない場合は受取額が少なくなってしまいます。
それでは一体皆さんはどの位の社会保障を受け取っているのか見てみましょう。2022年の社会保障を満年齢で受け取れる最高額は$3343位で、平均は$1657位です。今まで受け取っていたお給料とこれから受け取れる額を比較すると、どうでしょうか? 足りない分を老後のプランで埋めなくてはなりませんが、老後の対策をしていなければ手元にある預貯金から切り崩すことになります。
ご夫婦の二人分の社会保障が受け取れる時は助かりますが、将来一人になったことを考えると今までのような生活を維持するのは大変です。1943年~1954年の間に生まれた方は満年齢の受取額が$1,000の場合、62歳で受取開始すると25%減り、$750になります。70歳まで待つと年8%増えますので、受取開始の時期は慎重に決めたいものです。
アメリカには日本のような企業年金や退職金ほとんどありませんので、まだスタートしていない方は401Kと同時に、個人で始めるIRAなどで一日も早く始めてください。複利効果は数十年間にかなり膨れ上がるのをご存知ですか? IRAの場合年齢によりますが、2021年は$6000~$7,000まで入れられます。私の周りにはIRAや401Kでしっかり老後の対策をして、退職時にまとまった額を一生涯受け取れるタイプの即時年金に入れ、お給料のように受け取っている方もいらっしゃいます。予想以上に長生きしても底つくことはないので、安心です。
最近では物価はかなり上昇していますが、銀行の利息は低いので、個人年金などでより多くの利息を受け取ることもできますので、専門家から日本語でしっかり説明を受け、検討してみてはいかがでしょうか?
(日刊サン 2022.4.27)
横江和子
親の介護がきっかけで、アメリカの長期介護や年金に興味を持ち、保険のライセンスを取得。配偶者がメディケアのパートDのペナルティーを生涯払い続けることになり、メディケアの分野を習得し、色々なシニアの医療保険会社の資格を取り、皆様のニーズに合ったプランをご紹介しています。
シニア医療保険スペシャリスト
問合せ先:[email protected]